愛のカタチ
第1章 ON~社会人×大学生~交わる心編~
和「あっ、ぁ」
なんの躊躇いも無く俺を口内に含んだ。
和「だっ、駄目だよ」
智「やっぱり、無理…?」
和「じゃ、なくて…っ、ぁ」
無理じゃない。
嫌なんじゃない。
和「お風呂、入って、無い…、っ」
智「そんなの気にならないよ」
和「俺が、気にす、る」
恥ずかしいから駄目なんだってば。
和「だから、離し」
智「…やだよ」
嫌だって?
俺の頼みは何でも聞いてくれたのに。
智「こんな和が見られるんだ。離す訳無いでしょ」
和「おおのさ、っ」
いつも俺がコントロールしてたのに。
貴方はいつも、俺の思うツボで。
智「…こんな顔するんだ」
和「っ、あ」
なのに今は、完全に主導権を握られてる。
俺のコントロールなんて、全く効かないんだ。
智「やばいな…。マジで、止まんねえかも」
和「んっ、ふ…」
止まんねえかもって、なに。
もう止まって無いじゃん。
それとも何、他にまだなんかあるのかよ。
和「あっ、ぁ、おおの、さ」
智「…可愛いよ、和」
俺の身体はどんどん熱くなって。
いつの間にか顎が上がってるんだ。
和「っあ、はぁ、も、だめ」
智「ん」
和「も、ほんと、やばいから…っ、ん」
もう本当駄目。
そもそも我慢なんてできる筈が無かったんだ。
俺がどれだけ貴方を欲してたか、今はっきりと分かった。
和「あぁっ、あ、おおの、さ…、っ」
ほら、呆気ないでしょ。
貴方に触れられて尋常でいられる筈が無いんだよ。
智「和」
どうせ俺の虚ろな瞳を見て微笑むんでしょ?
頬を赤く染めてぐったりとする俺を見て、貴方は目を細めて笑うんでしょ?
智「ふふ…」
ほらな、当たった。
わかるんだよ貴方の行動なんて。
だけどたまに逆らうんだ。
その逆らう大野さんに、俺は尋常じゃなくドキッとするんだ。