
愛のカタチ
第2章 NO~サラリーマン×花屋~天使みつけた編~
和「あ...」
なかなかやるな。
和「勃ってもやっぱデカいの?」
智「しっ、知らないよそんなのっ」
和「知らなくないでしょ」
智「だって人と比べる事無いじゃんかっ。勃ってる人なんて見ないもん」
それもそうか。
銭湯やそこらで勃ってるヤツが居たら通報するわ。
和「じゃあ、俺が見てやろうか?」
智「はっ?」
ガキをからかうのは楽しいな。
目を丸くして怯えてる。
和「嘘だよ。俺は男になんて興味ない」
それでも智はまだ疑いの眼差しを向けてたけど。
俺が笑いながら服を脱がせてやると、いつしか智も笑ってたんだ。
からかうなんて酷いよと、あの柔らかい笑みで。
和「そこにバスタオルあるから」
智「うん」
すっかり俺に気を許した智は、俺の前で泡を纏ったんだ。
濡れた服の変わりにふわふわの泡を。
背に乗った小さな泡は、まるで天使が羽根を隠しているようで。
やっぱりコイツ天使なんじゃねえかなと、錯覚を起こしかけた程だ。
和「やっぱ疲れてんのかな」
でもその泡を流すと、そこには生身の男がいて。
ああ、やっぱり錯覚だったなと我に返る。
和「男なのにな...」
男なのに、ただのガキなのに。
和「イカれちゃったか」
濡れた服を身に纏う智は凄く妖艶で。
しなやかな身体を光らせ、柔らかい笑顔を見せた。
智と会話をしている時は感じなかったのに、ひとりになると感じる。
さっきの妖しい裸体が俺の瞼に浮かぶんだ。
あの裸体が、俺に言う。
天使の正体を暴けと。
