
愛のカタチ
第2章 NO~サラリーマン×花屋~天使みつけた編~
智「っ、あ...」
やめろと身体を捩っても離さない。
智「もっ、もう勃ったよ」
和「だな」
智「っだか、ら、もう、いいでしょ...」
さっき、勃ったところを見せろと言った。
だから俺が悪戯をしているだけだと思ってるのか。
智「離して...」
離してと言う智は、少し頬を高揚させている。
敗北感を漂わせ、手を顔の両脇に投げ出している姿なんて、俺の欲が掻き立てられて仕方が無いと言うものだ。
智「...っ」
離せと言うから、その腰に巻いたタオルを身体から離してやった。
智「なにして...っ」
身体は冷えているのにその中心は熱い。
天使じゃなく、生身の人間だと言う事がわかる。
智「もっ、もう、見たでしょ...っ」
タオルを外し、その中心を無言で握り込む。
顔を近付けて智の瞳を覗くと、その瞳は困惑の色を浮かべていた。
和「寒いんでしょ?」
智「え?」
和「温めてやるよ」
智「っ、か、カズ」
俺は見たんだ。
天使の微笑みを。
ああすげえな。これが天使の微笑みかって、なるほどなって。
智「ん...っ、く...」
天使の困った様な顔も見た。
天使でも困るんだって、困った顔も可愛いもんだなって、思ったんだ。
智「はぁ...っ、カズ...」
だから見てみたくなった。
まだ知らない天使の顔。
智「や、め...」
コイツがどんな顔をするのか。
智「んん...っ」
天使が、どんな声で鳴くのか。
そんな事を、知りたくなった。
