
愛のカタチ
第2章 NO~サラリーマン×花屋~天使みつけた編~
智を見下ろしながら指に滑りを纏う。
その俺を見上げ、智は漸く小さな口を開いた。
智「どうする気...」
和「わかってるでしょ?」
怯えた瞳を向けられても俺は取り乱さない。
智「お前、狂ってる...」
和「ふふっ、俺が? てか、年上にお前とか言うんじゃないよ」
天使に狂ってると言われるなら、そうなんだろう。
だけどもう止まらないんだ。
和「男に抱かれてるんだろ?」
智「は...?」
和「天使みたいな顔してさ、ヤる事ヤッてんでしょ?」
智「お、俺はそんなの...っ、ん」
言い訳なんて聞かない。
天使みたいな顔しやがって。
俺を騙したのはその笑顔だ。
智「っ、く」
俺を騙した天使が俺に罰を受ける。
智「やめ...」
もっとその眉を歪ませたいんだ。
智「うぁ…」
天使の降伏する姿を、見てみたい。
智「あ...っ、く、か、カズ」
和「痛くないでしょ? まだ1本しか入ってないよ」
智「っは、あ」
俺の腕をぎゅっと掴む智の中は熱い。
その初めて感じる熱さに、俺の胸は高鳴る。
智「あ、ぁ…っ」
その歪んだ眉でさえ眩しくて。
智「んぁ、やめ...」
抵抗を囁くその声ですら甘く感じる。
智「あ、ぁっ」
跳ねる身体は淡く光り、暗闇なのに浮いて見える。
和「お前、なんで光ってるの」
智「く...っ」
汗が身体を光らせてるのかと思ったけど、そうじゃない。
和「その目、なんでそんなにキラキラしてんの...」
細めた瞳もキラキラと光ってる。
紅い唇はうっすらと開いて。
甘美な吐息を俺に吹きかけるんだ。
智「んぅ...っ、く」
ベッドに張り付けられて尚、淡く光るその身体。
和「お前本当に人間...?」
その正体を確かめたくて、本当のお前を引き出したくなる。
