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愛のカタチ

第2章 NO~サラリーマン×花屋~天使みつけた編~



智「ん、ふ...」


天使の甘い言葉に誘われ、俺は蕩ける様なキスをする。


和「サトシ...」


可哀想な事をしてしまったと、俺のありったけのごめんを含んだキスを、智はその紅い舌で受ける。


智「は、ぁ」


智の口内で蕩けた後は、智の身体にも唇を落とす。
優しく、傷を癒す様にゆっくりと、耳や首筋、鎖骨に胸、その身体全部を癒したくて、俺は丁寧に舌を這わせた。


智「ん...、カズ...」


今日初めて会話をし、初めて俺の名を知ったのに、前から知っていたかの様に智は俺の名を呼ぶんだ。


和「動いていい...?」

智「...うん」


その柔らかい声に我慢出来なくなった。
智の中でじっと耐えるのは、もう俺の感情が限界だった。


智「...ゆっくりね」

和「ん、わかってる」


優しくしてやりたかった。
怖い思いをさせてしまった事を後悔していた。
だから俺は、そんなの言われなくても、優しくしてやるつもりだった。


智「んぁ...」

和「...っ、く」


優しく蠢く中は俺を包み込む。


智「っ、は、ぁ...」


智の足の先がピクッと震えた。


和「...痛い?」


俺をぎゅっと掴んだまま、智は少し頭を振る。
俺の胸に顔を埋めてしがみついているから顔は見えないけど、ぷるっと頭を振った拍子に揺れた髪が可愛かった。


和「辛かったら、言って...」

智「ん」


その可愛い頭を抱え込み、俺は再び腰を揺らす。


智「っ、あ」


俺が動く度、智は俺に震えを伝える。
ぎゅっと力を込めたり、熱い息を俺に吹き掛けたりと、その仕草にいちいち翻弄される。


和「お前、やっぱり光ってるよ...」

智「んぁ、あっ、ぁ」


身体をしならせ、今度は冷や汗じゃなく、熱い汗を纏わせる。


智「んぅ、っ、あ...」

和「その声だって...」


まるで天使みたいだ。


そう思わずにはいられなかった。


非現実を願った俺の脳は、とうとう幻覚を見せてしまったんだ。






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