
愛のカタチ
第2章 NO~サラリーマン×花屋~天使みつけた編~
その仕草や声に翻弄された俺は、もうひとたまりも無かった。
まるで幻覚を見ている様で、俺の意識はなんだか遠い所にあるような感覚すらした。
智「んっ、んぅ...っ」
このままでは、天使の妖艶な姿を見る前に自分が果ててしまう。
そう感じた俺は、再び智の前を擦り始めた。
智「あ...、それ...、だ、め」
細めた瞳をキラキラさせて、頭をぷるぷると振る。
和「どうして...?」
智「っ、わ、かんない、けど...っ、く」
和「けど?」
智「な、んか、おかしっ...、あっ、ぁ」
イヤイヤと身体を捩る智は、既に身体をしならせていた。
呼吸もさっきより随分と早まって来たようだった。
和「...だから、お願いする時にそんな顔しちゃ駄目だって...」
紅く染まった頬に熱い吐息を吐きながら。
身体を光らせ、熱く潤んだ瞳を向けるんだ。
その姿から出された懇願を受け入れるなんて、そんなの今の俺にとっちゃ拷問でしかない。
智「あ、あぁっ、カズ...っ」
その甘美な声も、ずっと聞いていたい程だ。
智「んっ、んぅ、も、やめ...」
ぷるぷると振る頭は相変わらず愛くるしいし。
智「カっ、カズ...」
震える手は、とてつもなくエロい。
智「はっ、はぁっ、あ、あっ」
そのしなる身体が眩しくてよく見えないけど。
智「や、さしく、するって、言っ...」
和「うん... だけどもう、俺も限界...」
智「んぁ、カズ...っ、あ、あぁっ...」
絶対にあるんだ。
その背中に、ふわふわの羽根が。
