愛のカタチ
第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~
智「淫行罪...?」
和「そ。だって俺まだ高校生だし」
どんな顔を隠してるんだ。
和「俺がチクっちゃえば、例え教師じゃなくたって大変な事になるよ? 一応学校で働いてんだからさ」
智「そっか」
和「ニュースとかにもなっちゃうだろうね。男のカウンセラーが男子生徒にわいせつ行為を...って」
智「確かに、なっちゃうか...」
いつもの甘くて柔らかい、その雰囲気がどう変わる?
怖い大人の顔に変わるのか?
智「そっか、だったら同じか」
和「え?」
智「...わざわざ我慢する事ねぇな」
和「ぁ、ちょ...」
顔が見えない。
少し変化した空気は察知したけど、先生がいきなり俺を担ぎ上げたからその顔が見えないんだ。
ドサッ
智「覚悟しろよ…?」
和「え...」
ベッドに落とされた俺の上に先生は覆い被さった。
その雰囲気はいつもと違って、少しダークだ。
和「っちょ、だ、だからこんな事したら...っ」
智「うるさいよ」
和「せ、んせっ、だ、駄目だって」
今度は本気の抵抗だ。
隠された顔を見たかったのは俺だけど、いざ見てしまうとその大人の顔が少し怖く見えた。
和「っ、あ、や、やめ」
智「どうせ同じなんでしょ? だったらやめる必要無いよね?」
俺はからかっただけなんだ。
からかわれただけなのかなと思ったら腹が立って。
だから俺もからかったんだ。
あんなに熱を持っていたのに我慢する先生には堪えるんじゃ無いかと思って。
和「んん...っ、ふ」
只のコドモの出来心だ。
悔しくてムカついて、やり返したくなっただけなんだ。
和「はぁっ、ぁ、せ、んせ...」
なのに簡単に俺は身包みを剥がされて。
また荒い呼吸をする事を強いられる。
智「...どうしたの? SEXがしたかったんだろ?」
その顔は、甘くて柔らかい。
だけどその奥にこっそりと大人の顔を覗かせる。
その笑顔は、やっぱり少し悪い顔をしていた。