無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

和「ちっ、違、そうじゃない...っ」


SEXがしたかったんだろ？と先生は聞くんだ。
普通のじゃなくて、俺としたかったんだろと。


智「じゃあなんであんな事言ったの」

和「っ、か、からかった、だ、け」

智「からかった...？」


怒ったのかな。
身体を強ばらせて必死で抵抗しても、俺を押さえる先生の力の方が数倍強くて。


智「甘いな」


ふふっとニヒルに笑う顔は、いつもの柔らかい笑みでもないし。


智「だからコドモだっていうんだよ...」


口の端を上げてニヤリと笑うと俺の首筋に吸い付いて。


和「っふ、それなら、やっぱりこんなの...」

智「でしょ？ ...だから我慢したんだよ。だってお前ぷるぷる震えて可哀想だったし」

和「だったら...」


想像はいくらでもしたけど、実践なんてした事無かったんだ。
それは当たり前だよ。
だって想像の相手は先生なんだから。


智「だけどもう無理だよ」

和「え...？」


脳の痺れるような感覚から放たれたと思ったら、先生の顔は俺の目の前で。
真っ直ぐ俺を見ていたんだ。


智「大人だからって、なんでも我慢出来ると思うな…」

和「っ、ぁ...」


怖くなかった。

只、ドキッとした。

俺を真っ直ぐ見るその瞳は熱くて、笑っても無ければ怒ってもいない。

只真っ直ぐに、俺を貫くような視線を感じた。


和「っせ、んせ」

智「黙って...」


黙ってと言うと、俺の頬を掴んで唇を塞ぐ。
もう抵抗するな、ごちゃごちゃ言うなと、その熱い唇で俺を制するんだ。


和「ん、ぅ...」


するとまた俺は痺れて。
ちょっと怖いな、怒らせちゃったかなと不安だったのに。


智「なんだその目。...可愛いな(笑)」


その温もりと、キスをしながらクスッと笑うその吐息に、俺は安心するんだ。


智「...震えるなよ？ 遠慮しちゃうから...」


震えるななんてそんなの無理だ。

怖い訳じゃないし、ビビッてる訳でもない。



だけどその温もりと、その妖しい笑みに震えが止まらないんだ。