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愛のカタチ

第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~



俺は緊張していた。

妖しい笑みに射抜かれて眩暈がしそうだった。
そんな俺の身体に熱い舌が這って、ハッと意識を取り戻す。

意識を取り戻したら脳が働いて、俺SEXするんだ。本当に先生とヤッちゃうんだと思ったら、凄くドキドキして。

おかげで俺の体は今カチコチだ。


智「固いな」


ほらバレた。


智「痛いよ(笑)」

和「あ...」


小さく閉じた腕を固めて、ぎゅっと先生を掴んでた。


智「力抜いていいよ。怖くないようにしてやるから...」


そっか。やっぱり少し怖かったのかな。
自分でも分からなかったのに、先生は俺を見透かすんだ。


和「...っ、ふ」

智「ふふ、そうだよ。力、抜いて...」


先生を掴んだ手が緩む。


和「ん、ぁ...」


固い俺に覆い被さって、全身で先生の温もりを伝えてくる。
やっぱりまだ先生は服を着てるけど、隙間なく埋められた熱は凄く温かくて、なんだかとても安心するんだ。


和「んん...」


その温もりに惑わされて目を閉じて。
うっとりと夢見心地で。


和「は、ぁ...っ」


それでも完全に夢の世界へ行く事は許してくれない。


智「気持ちよさそうだな…」


俺を安心させて夢の世界に導くくせに、先生はそのしなやかな手と熱い舌で俺を撫で回して意識を戻させるんだ。


智「俺もだよ。お前の肌、凄く気持ちいい...」


俺はすっかり力が抜けてしまってベッドに身体を投げ出してるだけなのに。
俺は何もしてないのに。


智「はぁ...、こんな気持ちいいと、止まんねぇな…」


なのに熱い息を俺に吹き掛ける。


智「二宮...」


その声は低くて落ち着いていて。

身体を少し動かす度に小さく聞こえる吐息は熱くて。


智「...そんな目で見るなよ。熱くなるだろ...」


俺の身体に吸い付く事をやめないまま、先生はゴソゴソと動いてバサッと服を放り投げた。


和「ぁ...」


言葉の通り更に熱くなった身体を俺にピタッとくっつけて、先生は俺を暖める。


智「お前も熱いな…。ずっと、抱き締めてたいよ...」

和「先生...」


ぎゅっと抱き締められた肌はまるで吸い付くようで。


あ、俺もう離れられないな。たぶん、いやきっと、離れるなんて無理だな。


そんな事がふと、頭をよぎった。







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