愛のカタチ
第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~
和「っあ、はぁっ、はぁ...っ」
智「ふふ...」
耐えた。なんとか。
智「初めてだった?」
和「んな、訳じゃ、無いけど...」
耐えたと言うか、イキそうなところで先生が俺を離した。
智「ピクピクしてるよ...? 早くイキたいんだ?」
和「っあ、さ、触んない、で」
俺は先生の咥内に含まれていた。
生暖かくて柔らかくて、だけど激しくて。
あっという間に限界を迎えそうになったんだ。
智「触って欲しいんでしょ? お前は意地っ張りだからな…」
和「あ、っ」
智「ここからは、コッチだよ」
和「せ、んせ、そこは...っ」
咥内で俺を散々弄んだのにたいして荒い息も吐かず、なんなら少し涼しい顔をして俺を見下ろす。
智「あ...?」
和「ん、ぅっ」
智「ひょっとして、1人でヤる時触ってる?」
和「んんっ、く」
智「それとも誰かに触らせてる...?」
滑りを纏った指は、後ろを少し撫でただけで俺の中にスッと入ってきた。
少ししか入ってないけど、その指をぐりぐりと動かしながら真顔で俺に質問をする。
和「そ、んなの、触らせる訳...っ」
智「ほんと?」
和「っあ、当たり前、だろ...っ、ぁ」
智「ふうん...?」
少し小首を傾げながら、先生は俺の中を撫で続ける。
智「女じゃこんなとこ触んないだろうし、特に男の影も無いしな...」
真顔で、俺を覗くような瞳をしながら先生は独り言を呟いた。
智「なんだよそんなに興味あったの? エロいなぁ」
和「お、俺何も言ってな」
智「だってほら、気持ちイイとこしか触ってないでしょ? 奥がまだ解れてないよ...」
なんだよこんなのもバレるのかよ。
ああそうだよ。先生が頭に浮かんだ時から俺はおかしくなったんだ。
男同士のカップルなんてもはや珍しくない。
だけど俺は別に男に恋をした事も無いしこれからだってそんなつもりは無いから、そいつらがどうやってSEXするかなんて知らなかった。
だから調べたんだ。
智「解すから、ちょっと我慢しろよ?」
その時に見たものはどれもこれもキツくて。
やっぱ俺はソッチじゃないんだとホッとしたけど。
だけど先生を想像すると不思議と気持ち悪く無かった。
だから少し、興味本位で触ってしまっただけなんだ。