愛のカタチ
第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~
智「ぁ、やべぇ...」
和「な、なに...っ、ん」
智「素が出そうだな…」
和「んぁ、...っ、ふ...」
素が出そうと言う先生は、まだ俺の中に入ってもいないのに荒い息を押し殺してた。
智「そんな顔するからだよ...」
顔を見せろと言ったのは先生なのに。
智「は、ぁ...、もう、俺も限界...」
和「んんっ、ぁ」
“限界”と呟く先生はゆっくりと俺の中から指を引き抜いた。
すると、カチャカチャと金属音が耳に響く。
智「今度こそちゃんと、覚悟しろよ…」
和「っ、せんせ」
未だ履いていたジーンズを先生は脱ぎ去り、俺の足を押し広げる。
和「ちょ、ちょっと待...」
智「さすがに、これ以上は無理だろ...」
熱い瞳を湛え、先生はゴソゴソと動く。
その動きを止めたと思ったら、またピタリと俺の後ろにその指が這って。
和「んっ」
智「ちょっと冷たいか...」
ビクッと跳ねた俺の後ろに滑りを塗り込んだ。
和「...っ」
中にまで塗り込むと指を引き抜き、その代わりに指とは比べ物にならない程の熱が俺に触れる。
智「すぐ暖かくなるよ」
和「あ...っ、待っ...」
待ってと言い終える前に、先生は俺の腰を強く掴む。
すると触れているその熱がぐぐっと俺に押し込まれて。
和「んぅ、ぅ...っ、く...」
ぎゅっと目を閉じてもその視線は俺を貫いた。
和「ん、ぁ、ぁ...」
その力強い手とは裏腹に、ゆっくりと俺の中を進んで。
和「あ、ぁ...っ」
その熱くて疼くものは、我慢をしながらじわじわと俺の中に埋め込まれる。
智「っ、は...」
荒い息が漏れた。
智「は、ぁ...、二宮...」
熱い息が、漏れた。
智「苦しくないか…?」
平静を装って俺に話しかけてくるけど、漏れてる。
和「せ、んせ...」
俺の潤んだ瞳を見て、先生の鼓動が高鳴ってる。
智「ガキのくせに、そんな瞳するんじゃないよ...」
身体を曲げて俺にピタッと張り付いて。
顔を隠して俺の耳許で囁く。
だけど漏れてる。
顔は隠してもその声は隠せないんだ。
先生の中が、少し見えた。