天然執事はいかがです?
第4章 意識の相違
そんな食べ方で朝食を15分くらいで食べ終えた。
「お嬢様」
ごちそうさまをしてからすぐにアルトさんが声を掛けてきた。
「何?」
「学校には何時に向かわれるのですか?」
「大体7時かな。40分頃に着くようにしてるから」
「分かりました。ではお嬢様のお弁当を作ってまいりますね」
そう言ってアルトさんはキッチンに消えた。
食事の片付けを他の使用人に任せ、私はゆっくりと洗面所に向かった。
アルトさんのお弁当か…
どんなのだろ……
楽しみだけど、さすがに料理長みたいなのは出してこないよね……?
私はそれが一番不安だった。
洗顔・歯磨きも終わらせ、私は部屋に戻って、学校へ行く準備をした。
それでもあと30分も家を出るまで時間がある。
暇だし、庭にでも行くか!!
ベッドに横たわっていた体をあげるため、足を上にあげ、勢いよくブンッと下に降ろし、私は柔らかすぎるベッドから起き上がった。
再び青いスリッパを履き、スクールバッグを持った。