
好きにさせてはいけない
第5章 会えない夏休み
わたしはただのカフェの店員で、
2人について関係を聞く権利もないように思えた。
それにしても心がモヤモヤする…
「ゆみ」と呼ばれた女の人は、とても仲良さげにゆうさんと話している。
話の内容までは聞こえないけど…
やっぱり…付き合ってるのかな…
気になってしまう。
どうしても。
「ゆいなちゃん大丈夫??」
いつの間にかわたしはぼーっとしてしまっていたようで、先輩のはるかさんに心配される。
「大丈夫です…!すみません。」
「悩みがあるなら、あとで聞くからね!」
はるかさんはわたしに耳打ちした。
優しいなあ…
でも
こんな悩み、絶対に言えないよ…
” ご主人様がすき ”
なんて。
