嵐しょーせつ。Part2
第56章 初恋
しばらく1人で静かに本を読んでいると、、、
和「、、、体育は?」
雅「えぇ!起きちゃった?ごめん。」
静かにしていたつもりだったのに、急に話しかけられてビックリしちゃった。
和「ごめん。この空気耐えられなかっただけ。」
雅「最初から起きてたの?」
和「まず一回も寝てねーし。」
そうだったんだ、、、
雅「二宮くんは何でお休みしてるの?」
和「ちょっと風邪気味で。」
雅「そっか。」
少しの間だったけど、二宮くんと話せて本当に幸せな時間だった。
それからも話しかけたりしたけど、無愛想に返事するだけ。
そんな日々が続いていたその学期末。
「みんなに残念なお知らせがあります。」
先生から何かお知らせがあるみたいでざわめいた。
「二宮和也くんが、お父さんの仕事の都合で、海外へ行くことになりました。」
、、、え、、、
教室からはもうやかましいぐらいの声が飛んでいた。
卒業一緒にできなくて寂しかった。
何か残せないのかな、、、
そう思ってた時先生から
「それで先生からアイデアがあるんだけど、毎年恒例のタイムカプセル。二宮くんの分も入れて一緒に埋めようかと思います!どうかな?!」
それ、いいかも、、、
毎年恒例で卒業生は卒業式の日に埋めるというタイムカプセル。
俺たちのクラスだけ先に埋めることになった。
20歳の自分に手紙を書いて、みんなのと一緒に埋めた。
それから何も言えず二宮くんとさよならしてしまった。