嵐しょーせつ。Part2
第59章 離さない
俺は、高校卒業して結婚して後を継いだ。
子供にも恵まれ、俺は慌ただしい毎日を送っていた。
翔「雅紀ー、腹減ったー」
潤「いつものー。」
雅「はいはい。」
幼馴染の翔と潤。
仕事場が近いからかよくお昼に遊びに来てくれる。
「翔くん!潤くん!!」
翔「おぉー!ひろき笑笑」
ひろきとは俺の子供の名前。
潤「今日は何してたの?」
「今日は、学校!」
小学5年生になった息子。
俺もあれから12年。
翔「あいつまた海外行っちまったよ。」
雅「智?」
潤「なんか、絵を描きに行くって。」
智も幼馴染。智は趣味がてら海外に何日も行き、絵を描きにいく。
潤「じゃあまた来るわ。」
雅「うん、ありがとう。」
「バイバーイ!」
潤たちを見送り、
雅「ひろき。お前は上に行ってなさい。」
「はーい。」
子供は可愛いけど。本当に生きたい道ではないんだ。
こんな生活は息がつまるだけ。
「雅紀くん。何ボーッとしてるの?」
雅「あぁ、ごめん。」
「ご飯作ったから食べよう?」
雅「いらない。」
「えー、せっかく作ったのに。ちょっとでもいいから食べてよ。」
雅「、、、いい。」
「何で?」
雅「、、、あー、もう!お前の料理はまずいんだよ!だから食いたくないって言ってんだろ!ほっとけよ!!」
俺は寝室に行き、ベットに沈んだ。
棚の上にある一枚の写真。
幼馴染と一緒に笑っている写真。
隣で笑っている俺の愛しい和也。
もう、、、こんな生活嫌。