
嵐しょーせつ。Part2
第93章 しずく
まぁ、1人で大丈夫だろ。いい大人だし。
まだ、中学高校ならまだしも。
って、、思ったけど、、、
気づいた時にはケータイと財布だけ持って家を飛び出していた。
まだ、雨も降ってないみたい。
走ればあいつの家まで降らないだろう。
あいつの家と俺の家は本当に近くてお互いよく遊びに行く。
雅「ハァハァ、、」
たどり着いたその先。
まだ、部屋に灯りがついてない。
帰って来てないか、、、
俺はマンションの前であいつのこと待っていた。
でも、、予報はピッタリハマって7時過ぎた頃雨が降ってきて、気づいたら大雨になっていた。
どこか、雨宿りをできるところに行けばいいんだけどあいつが帰ってくるから。少しの間だけなら濡れていても大丈夫だろうと思っていた。
でも、1時間、2時間経っても帰ってこなくて、、、
このまま帰ればいいんだけど、、どうも心配で、、
どうせ、雷が鳴って1人で怖がって泣いているんだろう?
だったら、俺がそばにいてやる。
そんな気持ちでいっぱいいっぱいだった。
ビショビショの服
冷たい雨。
どんどん冷えていく身体。
、、寒くなってきた、、、
このまま俺はあいつに謝らないまま死んじゃうのかな、、、
そうなったら、後悔するんだろうな、、、
雅「、、クシュンっ、、」
でも、、まだ死にたくない。
ニノに謝りたい。仲直りしたい。
意識が朦朧としてきたその時、、
?「、、お前!何やってんだ!!」
この声、、もしかして、、、?
