
嵐しょーせつ。Part2
第95章 アメフルコイフル
それからしばらくして
「雅紀、これまたお願いできるか?」
また、チラシ配り。
雅「はい!わかりました^_^」
「今回はこれだけ。1人で大丈夫だろ?」
雅「はい!これだけなら。」
俺は店の前や駅前でチラシ配りを始めた。
でも、、、、
ザーーーーーッ、、
まさかの雨。
傘なんて持ってこなかったからずぶ濡れ。
こんな雨だからチラシも受け取る暇もないし、帰ろうとしたけど、、、駅からお店まで結構な道のり。
潤に電話しようとしたが、今日は用があってバイトはお休み。
(はぁ〜、どうしよ、、、)
?「、、、あのー、、、」
誰かが俺のこと呼びかけてきた。
雅「、、はい?」
?「、、もし、よかったらこれ。」
その可愛らしい男の子は、ビニール傘を俺に渡してきた。
?「俺、折りたたみあるんでこれもしよかったらどうぞ^_^」
雅「いや、、」
?「どうぞ^_^」
その男の子は、俺に押し付けてきたから有り難く貸してもらうことにした。
?「ふふっ^_^じゃあ仕事頑張ってください^_^」
その男の子は折りたたみを出し俺の前から消えた。
(あっ、名前も聞き忘れちゃった、、、)
返したいのに返さない。
俺はあれからその傘で戻れて感謝してる。
だから、バイトが休みのとき、俺はあの駅でその子を待っていた。
