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嵐しょーせつ。Part2

第98章 カナシミ


施設に入りたての俺は、人見知りが激しくなかなか友達ができなかった。

1人で絵本を読んでいたり、外にあった備え付けのブランコに乗っていたり、、、

遠くから同じところにいる子たちが遊んでるの見て、羨ましかった。

ぼーっと眺めてながら、ブランコを漕いでいると、
後ろから優しく背中を押してくれた。

?「んふふっ^_^雅紀くんだよね?」

雅「え、あ、、、うん、、」

?「僕、和也っていうの。」

雅「和也くん?」

和「ね!僕と一緒に遊ばない?」

そう行って当時の和は、俺に話しかけてくれて手を差し伸べてくれた。
それからは、ずっと和と一緒に過ごしてきた。
何をするにも一緒。
和は、ほぼ同じ時期にこの施設に入ってきた。その理由は、虐待。俺と同じくらい嫌なことがあったのに、いつも笑って俺と遊んでくれた。

「雅紀くん!和也くん!」

雅「なーに?」

「新しいお友達よ。潤くんって言うの。」

和「潤くん?」

「そう。潤くんと仲良くできるかなぁ?」

雅「うん!!潤くん!一緒に遊ぼ!」

潤「うん、、、」

6歳の時、潤がこの施設にやってきた。

潤「雅紀くん!一緒に宿題やろーよ!」

雅「うん^_^和くんも呼んでくるね?」

潤「うん!」

小学校に入学し、同い年だった俺たちはいつも一緒に宿題して、おわったら遊んで、毎日楽しく過ごしてきた。

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