嵐しょーせつ。Part2
第108章 遠距離
和「、、え、なんでそんな曖昧なの?」
雅「いや、だってもう、、この世にはいないから。」
和「、、え、今なんて?」
俺が戻ってきた理由の1つ。
それは、付き合っていた彼女が失踪し、そのまま亡くなったから。
中学も一緒だった俺たちは意気投合し、高校の春から付き合い始めた。
でも、、、高1の秋ごろ彼女は俺の前から姿を消した。そして、学校へ来なくなり、、、
「、、雅紀くん!めぐみから何も聞いてない、!?」
雅「いや、何も。どうされたんですか?」
「、、いや、その、、、」
「娘が失踪したんだ、、、」
彼女は、部屋にあった置き手紙を残して俺や両親の前から消えた。
その置き手紙には、、、
『ごめんなさい。さよなら。めぐみ』
なんで、さよならなの?
俺に何も相談せずいなくなってしまうの?
そして、その数日後、、、
彼女は変わり果てた姿で発見された。
俺はもちろん彼女の両親もその現実を受け入れられない。
でも、、、そのすぐ後に失踪の原因がわかった。
和「、、、え?イジメ?」
雅「うん、、、」
彼女は、イジメに遭っていた。
先生にも相談し、直接的な接触はなかったもののどこからか連絡先を探しあて、メールや電話でイジメをされていたんだ。
しかも、最初のイジメがあったのは入学してすぐなことだった。