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嵐しょーせつ。Part2

第112章 記憶


雅「、、え?!お前、最初っから記憶喪失になってないの!?」

和「うん。まーくんが思い出すまで秘密にしてた。」

雅「んだよ、、それ、、」

和「まーくんを探してた時、智くんに教えてもらって、、、辿り着いた。」

雅「、、え!?智も知ってたの!?」

和「うん、黙ってもらってた。」

雅「俺、騙されてたの?ふざけんなよー、、、」

和「ごめんね、、?まーくん、、、」

落ち込む俺に優しい口調で謝ってきた。

雅「、、んん。もういいよ。俺も思い出すまで時間がかかったんだ。ごめんね?」

和「んん、、、」

雅「ね、、、じゃあ、、、潤も元気してんの?」

和「うん、潤もまーくんたちに会いたがってる。」

潤は、和の双子の弟。
だから、いつも一緒にいた。

和「、、でも、潤、、重い病気にかかっちゃった、、、」

雅「え、、、」

和「これは智くんにも言ってない。潤は移植をしないと助からない。」

雅「、、、いつから、、?」

和「俺らが小学6年生の時。」

雅「そんな長いこと?」

和「うん、最初の頃は発見が早くて手術して完治したはずなんだけど、、、20歳の時、、、再発して、、、移植を待ち続けてるんだけど、、、」

雅「、、、そんな辛い思いしてたんだね、、潤も和も。」

和は、俺らが知らない過去の話をしてくれた。
潤の病気につきっきりな両親。
和は、お兄ちゃんだからしっかりしなさいって放っておかれたみたい。
小学生だった和は、相手してもらえず寂しい思いをして、、、大学進学と共に家を出て、この街へ帰ってきたんだって、、、

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