テキストサイズ

浮気性のカノジョ

第6章 彼との行為

さすがネオン街、と言ったところか。路地にはBARもしくはスナック、ラブホテルが密集していると言っても過言ではない。たまにまともな店があるが。にしても、彼が選んだラブホテルはいつも私が行くようなところとは少し違った。

「なんというか、その…紫だね」

「まあSM専門っぽい店らしいし。それっぽくしたかったんだろ」

「へ、へぇ…」

その店の外観は紫基調でカラーリングされており、ホテルの名前のところには「HOTEL ルージュ」の文字が古めかしいネオンで作られていた。なんでこの人はここを知ってたんだろう…。

なんというか、引いた。

「調べたんだよ馬鹿が」

口には出してなかったが百面相で察したらしく、部屋を選びながら教えてくれた。少しホッとした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ