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浮気性のカノジョ

第1章 今日の相手

「中出ししちゃったけど、よかった?」

「はい、ピル飲んでるんで」

「そっか、安心したよ。はい、これ」

目の前に差し出されたのは福澤諭吉が7枚。

「こ、こんなに受け取れません…!」

「いいの、もらって。マキアちゃんとは体の相性がいいみたいだから、またセックスしてくれるならってことで、7枚なんだよ」

「私も、気持よかったので、今度もぜひ……」

「じゃあ、これはマキアちゃんのものだ」

「では、頂いておきますね」


たくさんくれるんだなあ、と内心思いながらしたり顔だ。援交だもの、お金は大切。お小遣い稼ぎには丁度いいんだ。お金ももらえて、自分も楽しめて気持ちいいもの。それが援交だった。

それからは雑談なんかをして、服を黄瀬あったりしながら連絡先を交換した。エレベーターの中で、「いつも学校では地味なほうなんです」というと、「普段地味な子がえっちだなんて、どストライクすぎるな」と言われた。もう夜の12時だ。ホテルでコンタクトを外してしまったから、とメガネを掛けてから2人で外へ出た。コンビニにでもよって帰ろうかなあ、なんてことを考えながら。

きっとこの高田さんとは、また会うだろう。私も少しこの関係にハマりつつあるようだ。

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