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第2章 新しい生活
亜矢子ちゃんに、バスケ部のマネージャーをやろうと誘われたのは、入学してから3日後のこと。
2人で教室でお昼を食べていたとき。
「絶対、絶対、バスケ部のマネージャーやろうね!」
亜矢子ちゃんは有無を言わさない強さだ。
「バスケ部って……ここの学校けっこう強いよね?」
実はハル君も入部している。
2年生になって、レギュラーに選ばれらしい。
「そう!強いが故に、マネージャーも選手2人に対して、1人つくの!」
「へっ?」
普通、部活動に1人じゃないの?
「個人マネっていうか…まあ、マネージャーをやりたい人が多すぎて、そうなったのが始まりらしいんだけど……」
そこまで言うと、亜矢子ちゃんは、私の耳に口を近づけて囁いた。
「毎年ね、選手がマネージャーを指名するの。この子がいいって。で、指名された子は、1年間、その人にマネージャーとして尽くすわけ。もちろん、普段のサポートがメインだけど……」
そこで亜矢子ちゃんは更に、声を小さくした。
「中にはえっちなお願いもあるらしいよ。」
「ええっ!?」
何それ?
「マネに断る権利はなし。でもバスケ部の人って、だいたい学校でも一目置かれている人が多いから、みんな喜んでご奉仕してるみたいだよ。」
亜矢子ちゃん……まさかそれ狙い……?
いや、でもこれでハル君に指名されなかったら……
ハル君が他の女の子を指名したら……