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第4章 朝も昼も夜も



放課後4時から始まった部活は、噂とは違い真面目だった。


マネージャーはお茶やタオルの準備から、ボール拾い、外回りのタイム計測に練習前後の体育館の掃除など、とにかくホッと息つく暇がない。


お茶やタオルは準備して、自分の担当の人に渡す。



だから私はハル君と拓海先輩。


「早くしろ。」


もたもたする私に、ハル君からのキツイ一言。


朝の姿は全く見せない。


「もう、ハルは女の子にも厳しいんだから。ありがとう、璃子ちゃん。」


そんなハル君に冗談交じりに笑いかけ、私にひらひらと手を振る拓海先輩。


ヘアバンドで前髪をあげて、笑うと見える白い歯は、爽やかというよりはちょっとチャラくも見える。


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