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第1章 私とハル君




璃子の部屋は二階の角部屋。


さすがに俺らの部屋は別になっている。


それは父親の配慮だ。


父親は出張が多くて、あまり家にいないけど、1番子どもの思春期とかを理解していて、俺ら兄妹にそれなりに距離をとらせようとしていた。


まあ、家にあまりいないから、効果が薄いちゃあ薄い。



「璃子、入るよ。」


俺はノックもせずに、ガッと力任せにドアを開けた。


正直、面倒くさかった。


晩ご飯の時間なんてだいたい同じなのだから、自分で降りて来いって話だ。


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