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禁断の秘めゴトは×××味

第1章 必然的な出会い

隣に座っている人は男性だった。
横目では細かく観察できないが、とにかく見方が異質で
目線だけをこちらに向けて集中的に見てきた。

(うーんやっぱ見られてるなぁ~…私そんなに変なトコあるかな?
あっそれかこの人の中で、私が誰かに似てるだけとかかも)

…リアは不用心なほど天然で警戒心というものがなかった
今まで電車でなにも起きたことがない事と、まさか自分にはしないだろうという保証もない不確かな根拠があって、堂々としているのだ

私は特に気にもせず読み終えた本を閉じると、ちょうど電車の
来る音が聞こえた。

イヤホンを取って本と一緒にしまい、
適当なところに並んで電車の到着を待つ。

だけど私は気付かなかった

すぐ後ろに、さきほどの熱視線を異常なまでに
向けてきた…隣りの人が一緒に並んでいたことに。


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