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第1章 SO~小人×一般人~進撃の小人編~
智「洗ってあげるよ。一緒に入ろう」
翔「へ?」
俺ばっか見られてなんかセコイ、大きいからって卑怯だとかほざくから、一緒に入ろうと提案した。
翔「え、ここで?」
智「...お茶碗には入れないでしょ」
日が暮れて帰る気が失せた時点で、風呂に湯を張っておいた。
翔「いつのまに」
智「んふ」
思えば、翔は昨日も湯に浸かっただけだった。
だからちゃんと洗ってやろうと思ったんだ。
翔「じっ、自分で洗えるよ」
智「そうだろうけど」
してやりたいんだ。
もうすぐ戻ってしまうと思ったら名残惜しくて。
翔「うひゃひゃひゃっ、く、くすぐったい」
智「我慢して。俺が洗った方が早いでしょ?」
時間が足りない、勿体ないと言いながら調べ物をしていたから、俺が洗ってやると言いくるめた。
智「ほら、洗えないでしょ? バンザイして」
バスタブの淵に立った翔は恥ずかしそうにバンザイをする。
その翔に、衝撃を与えて吹っ飛ばさない様に細心の注意を払いながら脇腹を撫でてやった。
翔「...っ、ふ」
智「くすぐったい?」
翔「う、うん」
モジモジする翔の中心がピンと立っている様に見えた。
けど、それは指摘しちゃマズイかなと思って言わなかった。
智「次は頭ね」
翔「ん...」
シャンプーしてやると、翔は気持ちよさそうに目を閉じる。
うっとりとして、こんな小さい奴なのに少し色気すら感じる程だ。
智「ふふ、気持ちいい?」
翔「うん。凄く、気持ちいいよ...」
小さな体に似合わず声が低い。
バスルームの壁に反響して届く翔の声は、何故か俺の心を疼かせた。