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第2章 SO~研究員×小人~逆襲の小人編~
翔「じゃあ、やるよ…?」
智「ん。よろしくお願いします」
風呂から出て、俺はベッドに智くんを横たえた。
智「俺はこのままでいいの?」
翔「うん」
服を着ようとしたけど、そんなの着てたら採取しにくいからと、裸の智くんの上にタオルを1枚だけ被せたんだ。
翔「...そんな見られてるとやりにくいから、目、閉じて貰える?」
智「ん? うん」
目を閉じた。
只それだけなのに、俺の鼓動は高鳴る。
智「っ?」
そのタオルの上からそっと智くんを撫でると、智くんは少し身体を震わせた。
智「...っ、しょ、翔くん?」
胸から下半身へ、指をスッと下ろした。
智「ちょ、なにやって」
翔「ほら、目、開けないで」
智「いやいやいや」
身を捩る智くんの身体からタオルを剥がし、その中心をツンとつついた。
智「っバカ。何やってんだよ変態っ」
翔「へ、変態って」
まあ外から見たら、こんな光景変態でしかないんだろうけど。
翔「元に戻りたいんでしょ?」
智「そうだけどっ、何をする気なんだよっ」
翔「だから、濃い遺伝子が必要なんだって」
やっぱり何も分かってなくて、よろしくお願いしますとか言ったのか。
智「それ何なんだよっ」
翔「...精液」
智「は...?」
もの凄く眉を潜めて俺を見る。
その目はまるで変態を見る目だ。
翔「だ、だって、血液なんかより個人の情報が満載なんだよ。これが確実なんだって」
どれだけ伝えても、智くんの白い目は戻らないんだ。
智「却下」
翔「へ」
智「もう俺、翔くんの事変態にしか見えなくなっちゃった」
翔「え、ちょ」
智「もう寝る。おやすみ」
そう言うと、シーツを伝って器用にベッドから飛び降りた。
翔「え、寝るんでしょ」
そんな変態とは一緒に寝られないとか言って。
翔「何もしないから」
こっちにおいでと、手を差し伸べても智くんはくるっと振り向くだけなんだ。
そして白い目を俺に向けて言い放つ。
智「リカちゃんと寝るからいい」
ニヤリと笑う智くんの後ろには、リカちゃんハウス。
ベッドの下に押し込んでいた筈のそれが、立派にそびえ立っていたんだ。
智「やっぱ翔くんて…」
その顔はどういう事だ。
俺は決して変態なんかでは無いんだ。