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第2章 SO~研究員×小人~逆襲の小人編~



智「は、ぁ...、あの薬、やっぱり駄目だ...」


とうとう床に転がってしまった。
その俺の上に、熱い息を吐く智くんがいる。


智「やっぱなんか入れたでしょ...。熱い...」

翔「何も入れてないよ...」


さわさわと俺の胸を撫で、首に吸い付いてる。
間近で聞く智くんの声は、小人の可愛らしい声とは違って凄く妖艶だ。


智「心臓がうるさい...」


智くんの心臓の音が、空気を震わせ俺に伝わる。


智「なんでこんなに、煩いんだろ...」


独り言のように呟き、俺の身体を撫でるんだ。
その手は、優しさに満ちてる。


翔「だから、好きだからでしょ」

智「や、違うと思う」

翔「え?」

智「だって翔くん変態じゃん…」

翔「まだそんな事...、っ」


じゃあ、その変態にキスを仕掛ける智くんは何なんだ。
俺の更に上を行く変態だとでも言うのか。


智「変態に興味は無いよ...」

翔「智く...」


だけどその変態の舌を弄んでるじゃないか。
反論しようと口内で逃げたけど、器用に捕まえたじゃないか。


翔「ふ...、じゃ、なんで...」

智「...これ?」


俺の口内を撫でる舌がピタッと止まった。


智「なんでだろ...」


おい。


智「...わかんないや」


うそだろ。

そこで“好き”と告白するのが妥当だろう。


翔「ちょ、わかんないって」

智「ふふ、心臓、一瞬止まった」


馬鹿。そりゃ驚くわ。
俺の心臓だってそんなに強く無いんだ。

智くんの台詞に、俺はとことん惑わされるんだから。


智「あ...、戻ったね。良かった、死んじゃったかと思った...」


一瞬ドクンと止まった俺の心臓。
それを心配したのか何なのか、智くんは俺の胸にキスを落とした。


翔「ぁ、智く...」


そのままちゅっちゅと色んな所にキスを浴びせ、最終的には再び俺の胸に辿り着く。


智「また煩くなったよ...? 翔くんの心臓って、忙しいんだね…」

翔「そりゃ、そんな事されたら...」


柔らかい唇で俺の胸を包み、温かい舌で、その突起を撫でる。

手は、大きく開いて俺の身体をしっかりと掴んでいるし。


俺の心臓が慌ただしいのも、全ては智くんのせいなんだよ。






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