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第2章 SO~研究員×小人~逆襲の小人編~
智「はぁ、ぁ...」
黒魔術でも使われているのか。
智「っ、ふ...」
頭で考えるよりも先に、その吐息に導かれてしまう。
智「翔く、ん...」
その潤んだ瞳も、俺を飲み込むんだ。
智「...っ」
ビクッと身体を震わせたって俺の動きは止まらない。
だって貴方が俺を誘惑してるんだ。
翔「ゆっくり、するから...」
その身体を1通り愛撫して、最後の箇所を攻める。
滑りを纏った指でそこに触れると、智くんは俺をガシッと掴んだ。
翔「大丈夫、無理にはしない...」
不安に駆られるその瞳も、俺を誘惑する武器に過ぎない。
もう止められないのは、智くんだってわかってる筈だ。
智「ん、く...」
撫でてその指に慣らす。
そして、そのままゆっくりと智くんの中に指を埋めた。
智「ぁ...」
智くんの中は熱い。
俺の指を溶かして取り込もうとしているのだろうか。
智「んん...」
その中を優しく撫でてやると、また智くんの手に力が篭った。
翔「怖くないから...」
そう言って頭を撫でると、少し力が緩む。
智「ふ...」
まるで子供のように素直な反応を示す。
翔「もう少し、増やすよ...」
智「ん、ぁ」
ぎゅっとしがみついては、俺の言葉に反応して力を緩める。
そんな素直なこの人が堪らなく愛しい。
翔「まだ数日しか経ってないのに」
智「あぁ、ぁ...」
こんなの初めてだ。
翔「どうしてこんなに」
こんなに胸を掴まれるなんて。
翔「俺だって分からないよ...」
人を好きになるって、こんなに簡単だったか?
翔「貴方は、凄い人だよ...」
恋になんて興味は無かった。
彼女くらいは居たけれど、そんなに好きかと言われれば、少し頭を捻って考えた。
だから俺は恋には向いてないなと、人を好きになれないんだったら、そんなもの必要無いなと思ってた。
智「凄いって、なに...」
ところがこの人はどうだ。
一瞬で俺を虜にし、今だってその甘い吐息で俺を操ってる。
翔「ううん、独り言だよ」
やっぱり、何かおかしな魔術に掛けられているのだろうか。