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第2章 SO~研究員×小人~逆襲の小人編~
その魔術の使い方、俺にも教えてくれ。
智「ぁ...」
柔らかくなった智くんの後ろに、俺の熱を宛てがう。
誘われるままに、吸い込まれるように、俺は智くんの腰をぐっと掴んだ。
智「う、ぁ」
ぐっと力を込めれば、智くんは眉を歪ませその圧迫に耐える。
智「んん...、ぅ」
そのぎゅっと閉じた瞼を見ながら、俺は智くんの中に熱を捩じ込む。
智「は、ぁ...」
ゆっくり進んで全てを納める。
すると、智くんは顔を緩ませ深い息を吐くんだ。
翔「はぁ...、中、熱い...」
智「翔くんも...、だよ...」
不思議な感覚がしていた。
俺が主導権を握っているようでいて、実のところはそうじゃない。
智くんがやめろと一言放てば、俺は何も出来ないのだから。
俺に組み敷かれてまるで降参しているかのような姿を見せて。
なのにその吐息一つで俺を操っている。
智「翔...」
俺を呼ぶその声さえもとても甘い。
甘ったるい声を聞かせて、俺の脳を支配しようとしてる。
翔「智くん...」
負けずにこっちも言ってやろうと思った訳じゃない。
その声に惑わされて、俺の口が勝手に開いただけだ。
智「ん、ぁ...」
俺の動きに翻弄される智くんは、その都度甘い息を漏らす。
だけど本当に翻弄されてるのは智くんじゃなくて、俺なんだ。
翔「智、くん...」
その吐息も、俺に絡んだしなやかな腕も。
額に滲む汗も、俺に合わせてふわりと揺れる髪も。
翔「何だよこれ...」
その全てが俺を煽るんだ。
翔「一体、何の術使ってんだよ…」
それからは、智くんの息遣いと、甘く漂う香りしか覚えてない。
俺を完全に墜落させ、俺の脳内を完全に支配した。
絶頂を迎えるそのせつなく響く声も、俺の中から消える事は無いんだ。