
涙が出そうになるくらいに。
第2章 決意と覚悟
「うふふっほんと食べちゃいたいぐらい可愛いわね...」
そう耳元で言われてゾクリとする。
頭によぎるのは自分がΩである事実とアリスさんがαだということ。
「あ.......そ、その.....」
震えが止まらなくなってしまって腕を抑える。
あんなに笑顔で溢れてた部屋が、恐ろしい檻に感じて目をつぶる。
「ごめんなさいね...驚かせてしまった...?Ωですものね...すっかり忘れていたわ...」
目を伏せ、うつむくアリスさんを見るとギュッと胸が締め付けられた。
「あの...いいんです。すみません...アリスさんはなにも悪くありません。」
恐る恐るまだ震えの残る声で話すと、
アリスさんはわたしの頭を撫でてくれた。
「Ωであるという恐怖を消し去りたいと思う...?」
そうアリスさんは私に問いかけた。
窓から静かな風が流れ、わたしの短い髪を撫でる。
わたしの目線の先には、長い髪をふわふわとなびかせるアリスさんがいる。
綺麗で...とても綺麗で...みとれてしまう。
どうしても目を奪われてしまう...。
それはとっても魔法のようだと思った。
自然と震えは収まっていて、私はずっと願っていたことを思い出す。
『Ωであることを嫌だと思いたくない』
『αを怖がってなにも出来ない自分を消したい』
『Ωであることを誇りに思えるように...』
何度も願っていたこと。
アリスさんの問いかけは、私にとって即答できるものだった。
「はい...。この身体の震えがなくなるならば...私は...」
アリスさんのそんな表情はもう見たくなかったから...。
「そう...じゃあ...Ω...その服を着て、部屋の外に出ていらっしゃい。外で待ってるわ」
「は、はい...。」
Ωとは私のことだろうか...
私はΩであるけれど、ユメという名前がある...。
どうしても悲しくなってしまった。
外に出ていくアリスさんから目を離せなかった。
寂しかった...。
服を着て、ベットから降りてみる。
「わぁ...こんなふわふわなスカート...初めて...」
着てみると胸の高まりが抑えられなくてくるりと回ってみる。やっぱ素敵。
「アリスさんのとこいかなきゃ...」
そう耳元で言われてゾクリとする。
頭によぎるのは自分がΩである事実とアリスさんがαだということ。
「あ.......そ、その.....」
震えが止まらなくなってしまって腕を抑える。
あんなに笑顔で溢れてた部屋が、恐ろしい檻に感じて目をつぶる。
「ごめんなさいね...驚かせてしまった...?Ωですものね...すっかり忘れていたわ...」
目を伏せ、うつむくアリスさんを見るとギュッと胸が締め付けられた。
「あの...いいんです。すみません...アリスさんはなにも悪くありません。」
恐る恐るまだ震えの残る声で話すと、
アリスさんはわたしの頭を撫でてくれた。
「Ωであるという恐怖を消し去りたいと思う...?」
そうアリスさんは私に問いかけた。
窓から静かな風が流れ、わたしの短い髪を撫でる。
わたしの目線の先には、長い髪をふわふわとなびかせるアリスさんがいる。
綺麗で...とても綺麗で...みとれてしまう。
どうしても目を奪われてしまう...。
それはとっても魔法のようだと思った。
自然と震えは収まっていて、私はずっと願っていたことを思い出す。
『Ωであることを嫌だと思いたくない』
『αを怖がってなにも出来ない自分を消したい』
『Ωであることを誇りに思えるように...』
何度も願っていたこと。
アリスさんの問いかけは、私にとって即答できるものだった。
「はい...。この身体の震えがなくなるならば...私は...」
アリスさんのそんな表情はもう見たくなかったから...。
「そう...じゃあ...Ω...その服を着て、部屋の外に出ていらっしゃい。外で待ってるわ」
「は、はい...。」
Ωとは私のことだろうか...
私はΩであるけれど、ユメという名前がある...。
どうしても悲しくなってしまった。
外に出ていくアリスさんから目を離せなかった。
寂しかった...。
服を着て、ベットから降りてみる。
「わぁ...こんなふわふわなスカート...初めて...」
着てみると胸の高まりが抑えられなくてくるりと回ってみる。やっぱ素敵。
「アリスさんのとこいかなきゃ...」
