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続・あなたの色に染められて

第10章 マタニティ・ライフ


別に焦ってる訳じゃないんだけど

『…待って。』

この吸い付くような白い肌に一度触れてしまうと

『…お願い。』

おまえの言うことを聞けなくなる。

『キツい?』

『そうじゃなくて…』

久しぶりに感じた体温に夢中になりすぎてたオレ

『ん?』

『恥ずかしいよ…』

両手で顔を被い体を捩るおまえは本当に愛らしい

『だって…久しぶりでしょ?』

指の隙間から覗くように俺を見据えるその仕草、マジで堪んねぇっつうの

『おまえさぁ…どれだけお預け喰らったと思ってんの?』

『…イヤっ。』

顔を隠していた両手を片手で頭上に押さえ付け

膨らみを掬い上げながらピンク色した粒を指先で弾き

『健全な男子が健気にこの日を待ってたんだぞ?』

『…ンッ…大袈裟よ…』

半開きのその唇からもっと甘い声を漏らしたくて

『…ハアッ…』

ペロリと舐めあげた。

妊娠しても変わらず感度のいいこの体

本当ならすべてを存分に味わいたいけど

『続けても大丈夫そう?』

やっぱり気にしてしまうのは親になった自覚があるからなのか

『…うん。』

違うな…久しぶりですぎて舞い上がった俺を落ち着かせるためか

『じゃあ 遠慮なく…』

ピンク色のツンと上を向く粒をスッと吸い上げたまま舌先で転がすと

『ん…あんっ…』

背を浮かせビクンと体を跳ねさせる姿が堪らない

『妊娠しても左の方が弱いんだな。』

『…もう。』

真っ赤に染まる膨れっ面に手を伸ばし 尖らせた唇に舌を捩じ込むと

『…京介…』

今度は一気に大人びた雰囲気を醸し出す。

『キツかったらすぐに言えよ?』

璃子は返事をする変わりに赤い舌先を覗かせそっと目を閉じた。

**


『動くぞ?』

『…んぅ…アッ…アンッ…』

久しぶりに迎え入れた私のナカ

前よりもゆっくりとそして浅くって言うのかな…私の体を労ってくれているのが伝わる愛し方

ホントだ ちゃんとわかってくれていたんだ。

見上げれば、苦しそうに吐息を漏らし眉間にシワを寄せる彼

私がその唇にそっと指を這わすと柔らかく微笑んで

…アイシテル

そう唇を動かした。

だから私もありったけの想いを込めて

『もっと…愛して…』

愛しい彼をねだった。

『バカ…煽んな。』

だって今日は好きな人に想いを伝える大切な日

もっとあなたに染まりたい…

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