続・あなたの色に染められて
第10章 マタニティ・ライフ
『またその話かよ。』
『だって…』
6ヶ月ともなるとそろそろ性別がわかる頃。
『周りに言われても気にすんなって。』
『…でも。』
祝勝会からの帰り道。お酒を呑めない私は彼に代わってハンドルを握っていた。
『みんなに何言われたんだかわかんねぇけど、おまえは顔見てから名前決めたいんだろ?』
『うん…』
『俺も璃子と同じ。五体満足で産まれてくれればどっちだって構わねぇよ。』
そっと私のお腹に彼の手が添えられると柔らかな体温ががジワリと伝わる
『だろ?』
『…ですね。』
蔵の跡継ぎのことだってあるのに二人の思いが一緒なことはとても嬉しかった。
お腹に添えられた手に私の手を重ねると
…カチッ
信号待ちのタイミングでシートベルトを外して唇を奪われる。
『なぁ…帰ったら食っていい?』
掠れた声が私の心を意図も簡単に撃ち抜く
『なんならここでも良いけど。』
『ちょ…ダメ!信号!』
お酒のせいなのか積極的な彼の手に私は身を捩る。
『フフっ。』
タイミングよく青に変わった信号で無事に解放されるんだけど
…チャポン
京介さんは家に着くと浴槽にお湯を張って
『待って…』
『逃げんな。』
湯船のなかで抱き寄せられると 首筋から肩のラインに沿ってゆっくりと舌を這わされる。
『…ヤっ。』
口から紡がれた言葉は私から絡めた指とは反対の気持ちだった。
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本当なら毎晩だってこの体を味わいたい。
『声…聞かせろって。』
シーツの上で目を閉じ唇を隠すおまえはいつまでたっても俺の目には新鮮に映った。
揺れる柔らかな膨らみを掬い上げすっかりその気になっているピンク色の小さな粒を舌で転がすと
『…ッ…ハアッ…』
吐息なのか喘ぎ声なのか愛らしい音色が俺の理性を擽る。
今のおまえは腰から腹にかけて手を這わすと幸せな膨らみを感じることが出来る限定バージョン
…チュッ
ヘソの下のまだ見ぬ天使にキスを贈る
『今日も動いてねぇの?』
『…うん』
この天使、俺が抱いてる間は大人しくしているんだとか。
『さすが俺の子。』
『…もう…んっ…ハァッ…ッ…』
もう一度腹にキスを落としてから膝を割り甘い蕾と蜜を丹念に舐め上げる。
『…ッ…ダメ…京介…ンアッ…』
こんなに愛したオンナの子なんだ。
男でも女でもどっちだって構わないよ。