続・あなたの色に染められて
第12章 新しい生活
…どうしよう
甘く蕩けるような口づけを交わしながらも 私は別のことを考えていた。
腰から徐々に這い上がってくる長い指は 産後変わってしまった私の体の線を確かめるように撫で上げてくる。
『あの…』
『どうした?』
甘い雰囲気を壊してしまいそうなほど普通の声で ボタンに手をかける京介さんの手を掴んだ。
『胸は…』
『わかった。』
母乳が出ることを恐れた私の不安を察してくれたのと同時に
…あ。
リモコンでパチリと電気とテレビを消して
『もうない?』
『…はぃ。』
『じゃ 集中。』
本当はキッチンの電気も消したいけど そこまでしたら京介さんの顔さえ見ない。
『少しだけ。』
『もう。』
京介さんは脱がしたパジャマを落とすとブラの上から両手で私の胸を掬い上げ
…チュッ…チュッ
『ホントは俺のだからな。』
紅いアザを一つずつ付けた。
『恵介にヤキモチ?』
髪を撫でながら瞳を覗くと
『うるせぇ。』
『キャッ!』
あっという間に体を入れ換えられ
『こっちは俺のもんだから。』
『イヤっ…待って…』
ソファーの下に座った京介さんはニヤリと笑うとズボンとショーツを一気に脱がした。
『この間、俺が言った言葉覚えてる?』
私の足首を掴みソファーの上に乗せると
『…恥ずかしぃ。』
『今からこの間のお礼、たっぷりくれてやるから。』
『…ハァっ…』
私の目をしっかりと見ながら長い舌でペロリと舐め上げた。
*
すげぇ久しぶりに味わう蜜の味は
『…ハンッ…』
甘くて妖艶でやっとコイツを抱けたんだと実感させてくれた。
『ココ相変わらず弱いな。』
吸い上げながら舌先で丹念に舐めてやるとだんだんと蕾は膨らみ始める。
『声聞かせろって。』
口を塞いでいた両手を繋いで身動きをとれなくし さらに膨らんだ蕾を吸い上げながら一点を愛し続けると
『…アンッ…ダメ…』
頂きはもうすぐそこだ。
内腿は震え背は反り返り、唇を噛み締めながら首を何度も横に振る。
ホントはもっと可愛がりたいけど恵介が起きたらすべては終わる。
だから
『ダメ…イッちゃ…』
指を二本プツリと差し込んで
『イケよ。』
璃子の体を知り尽くしている舌と指で呆気なく上り詰めさせた。
さて、これからが本番。
俺は璃子の蜜で濡れた二本の指をペロリと舐めた。