続・あなたの色に染められて
第12章 新しい生活
何度も何度も体を重ねてきたはずなのに
『挿入るよ。』
私の奥を疼かせるその掠れた声とか
『…ハァ……んくっ…ッ…』
『大丈夫か?』
『少し痛い…』
『じゃゆっくりな。』
優しくすべてを包み込む視線とか
『…アンッ…ハァ…』
『綺麗だよ。』
体中を這い回る長い指先
『…ンッ…うそ…』
『ホント。』
そして 絡められる舌に
『マジで綺麗だよ。』
いまだに慣れないというか…追い付けない。
『もっとよく見せて。』
京介さんは私を抱き上げると膝の上に跨がらせ
『こんな顔して…俺がどうにかなりそうだ。』
髪を撫でながら唇を奪う。
『…んアンッ…ッ…』
彼の上に跨がると自然と奥まで熱に満たされ
『…当たる…ぅっ…』
彼の長い指でも届かない私の一番深いところを腰を器用に動かしながら突き上げてくる。
だから私は彼の首にギュッと掴まってたくさんの気持ちを込めて
『…京介。』
愛しい人の名前を呼ぶんだ。
『気持ちよくなってきたか?』
『うん…』
出産後 久しぶりに愛される私のカラダ
体重は戻りつつあるけど体型はまったくと言っていいほど戻っていない。
それなのに
『キャッ…触らないで。』
彼の手は触って欲しくないところを摘まみ
『俺はプニプニ派だっつうの。』
私の頬を違った意味で火照らせる。
『少しピッチ上げるぞ。』
それに体の変化は体型だけではなかった。
『…イヤっ…』
出産を経験したからか 彼を受け入れると痛みが少しあった。
『今日はリハビリってとこだな。』
『…ンッ…ゴメンね…』
突き上げられる腰の動きからも彼の優しさを感じられれば その痛みさえも快楽に変わった。
*
伏せた瞳
吐息を漏らすそのプックリした唇
『…璃子。』
俺に身を委ねる艶かしいその体
『綺麗だよ。』
そのすべてが俺の心を酔わした。
女は出産したあとが一番綺麗だと聞いてはいたが
『すげぇ綺麗だよ。』
『もうやめて…恥ずかしい。』
キッチンから少しだけ差し込む灯りにキラキラと光るその体は伝えずにはいられないほど輝いていた。
だからその煌めくすべてを感じたくて さっきから腰を振りながら あらゆるところに舌を這わしまくってるオレ
『くすぐったいよ…』
もう少し時間があれば
『うるせぇ。』
乱れさせるのにな。