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続・あなたの色に染められて

第14章 言葉 ~番外編~


『出張?』

『あぁ 親父が一人で行くはずだったんだけど先方さんが俺も是非にって。』

『そか…大変だね。』

昨日と変わらない時間に帰宅してお茶漬けを掻き込む俺は本当に忙しいらしい。

だってこの話があったのは今日の午前中。

璃子の作ってくれる弁当さえも最近じゃ肩を並べて食う暇だってないんだからしょうがない。

『いつからですか?』

『週明け。おまえも忙しい時なのに悪いな。』

『しょうがないですよ。次期社長さんなんですから…コホッコホッ。』

…一日で治るわけねぇか

『病院行った?』

『ううん…行けてなくて。』

『なんだよ。それなら薬飲んで早く寝ろよ。』

この分じゃ今週もお預けってところだな。

お茶漬けを流し込み璃子の淹れてくれたお茶をすすると

『ん?どうした?』

『ううん…別に。』

そんなに拗ねた顔して

『悪い、ちょっと言い方キツかったな。』

『ううん。自己管理がなってなかったの。ごめんなさい。』

肩を抱き寄せキスをしようとすると

『…うつっちゃうから。』

申し訳なさそうに唇を手で隠した。

それなのに…

『なぁ…』

おまえ、もしかして…

『はぃ?』

同じ気持ちだったりしないか?

『俺の部屋来ない?』

この時間から誘ったらそれこそ風邪を悪化させちまうだけなのに

『…。』

璃子は俯いて頬を赤く染めるから

『…キャッ!…ちょっと!』

こうなりゃ部屋になんて連れていってられない。

『よいしょ。』

璃子をテーブルの上に乗せると

『待っ…京介さ…』

疲れからなのだろうか理性が働かない

『…イヤっ…コホッコホッ。』

パジャマの裾から手を這わせ柔らかなその場所の小さな粒を指で弾く

『…キスはダメ?』

『うつっちゃうから…』

そうだよな。体調悪いのに俺に体を差し出してくれてんだ。

ここは少しでも早く解放してやらねぇと明日の仕事にも響くよな。

『腰上げて。』

ズボンとショーツを一気に下ろし

『…イヤっ…』

うっすら密を纏ったピンク色の泉に挿れやすいようにと舌を這わせ指で掻き回して

『…ハァッ…ンアッ…コホッコホッ。』

…そろそろいいだろ

『…痛っ…』

『悪い…大丈夫か?』

『うん…コホッコホッ。』

俺なにやってんだろ…

リビングのテーブルな上

必死にしがみつく璃子に俺は甘えた。

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