続・あなたの色に染められて
第5章 サマーバカンス
『…ばか。』
唇を離すと璃子は真っ赤に頬を染めながら俺を睨み付けた。
『そんなの着てるおまえが悪い。』
太股に腕を回して抱き上げ 俺と同じぐらいの高さで視線を重ねると璃子の頬はそれだけで赤く染まる。
『みんなの前なのに…。』
『だからシたんだっつうの。』
ちゃんと俺のモンだってわからせねぇとアイツら好き勝手に振る舞うから
もう一度唇を奪おうと顔を近づけると璃子は反射的に仰け反って
『ダメですよ。』
『何で?』
『だから…見られちゃいます。』
平気で水着姿を披露するくせにキスシーンは恥ずかしいだなんて
『おまえ いつもこんな水着着てんの?』
首の後ろで結ばれたリボンに指をかけながら頬を染めた璃子に問いかける。
『これ…アメリカで買ったんです。いつか京介さんと海に行けるときに着ようって思って。』
璃子は視線を落とすと唇を少し尖らせて
『いつもチビチビって子供扱いするから これなら大人に見えるかなと思って。』
眉を下げて小さく溜め息をつくと
『やっぱり似合わないですよね…私みたいな体型じゃ…。』
さらに唇を尖らせた。
『もっと大胆な水着の方が良かったかなぁ。』
本当になんにもわかってねぇんだな。
『おまえさぁ…俺の嫁だっていう自覚ある?』
『ちょっ…ちょっと!』
子供のように腰に巻きつけていた脚を撫であげると璃子は体を捩りながら抵抗した。
『キャッ…。』
抵抗すれば抵抗するほど濡れた体は簡単に海の中に沈んでいってしまう。
『止めて…。』
丸みを帯びたヒップラインを通りツーっと敏感な場所を撫であげると
『京介さん!』
動けないコイツは俺の手を掴んで大きな瞳で止めろと必死に訴える。
『アイツらに見られなきゃいいんだろ?』
俺の指に少し硬い感触を確かめるとその一点を優しく撫でて
『水の中ならさすがに見えねぇだろ。』
水着の中に指を差し込み直接花弁を撫でると
『お願い…。』
『ここは嫌じゃねぇみたいだけど。』
『…んっぁ。』
潤んだ蜜壺に指を捩じ込んだ。
動かし始めても往生際の悪いコイツはまだ逃げようと体を捩る。
『お願い…。』
耳元で苦しそうに囁くけど 俺はそんなに出来たダンナじゃない。
『イッたら抜いてやるよ。』
『止めて…。』
璃子はその言葉とは反対に俺の首に回した腕を引き寄せた。