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想うこと。

第2章 第1章


そっと私の髪に触れる。


「佳苗さんが可愛くお願いしてくれれば
何でも作りますよ」


「友達ともう1回行くからいらない」


私の耳に髪をかけてから
そっと頬に唇を落とす。


「ね、佳苗さん。
一緒にお風呂はいりましょ」


「一応意思表示しとくと、嫌だ」


「わかりました」


彼は私の膝の下に手を入れてきて、私を持ち上げる。


そんな細い身体のどこに持ち上げる力があるのか、未だに不思議だ。



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