イン・ザ・ルーム
第1章 ルージュ
A side
今日の夜明け頃、 貴女とホテルの一室で待ち合わせる予定。
何故毎回夜明けなのか。
旦那の目を盗んで来るが為に、この時間になってしまう、そんな理由なんだろうか。
俺は旦那の次、 それは知ってる。
会うのはいつもホテルの一室。
デートなんか許されない。
いつも彼女に、俺は、
「どっか行かね?」って笑顔で問い掛けるんだけど、
いかにも、残念 というように眉を下げ、
「ごめんね、まー君。」 って答えるんだ。
ルージュが輝くその宝石の様な唇を飽きるまで貪って、
身体を重ね合う、そんな毎日なんか、
もう本当に飽き飽きしてる。
なのに、育ちの良さそうな透き通る肌と、
心地よい声、 長い黒髪に魅せられて、
彼女の優しい切れ長の瞳に惑わされて、
この密会を、辞められずにいる。
会社でいつも社長とベンツから出てくる彼女と目配せして。
野暮ったい、 子供のような駆け引きだと分かっていても、離れたり、時々近寄ってみたり。
俺らは社長となんかよりもつながってる、って思う為に、 何度も何度も駆け引きを辞めず。
もう辞めようよ、ってまだ言えてない。
貴女は、 挑む様な上目遣いで、最中に俺を見るから。
「まー君、 キテ。」って甘えた声で言うから。
俺は貴女を手に入れられない。
そういえば今日の貴女の腰には、 痕がある。
旦那さんに激しくされたのか、なんて嫉妬心が、ふつふつと沸くのを俺は気付かぬ振りをした。
今日の夜明け頃、 貴女とホテルの一室で待ち合わせる予定。
何故毎回夜明けなのか。
旦那の目を盗んで来るが為に、この時間になってしまう、そんな理由なんだろうか。
俺は旦那の次、 それは知ってる。
会うのはいつもホテルの一室。
デートなんか許されない。
いつも彼女に、俺は、
「どっか行かね?」って笑顔で問い掛けるんだけど、
いかにも、残念 というように眉を下げ、
「ごめんね、まー君。」 って答えるんだ。
ルージュが輝くその宝石の様な唇を飽きるまで貪って、
身体を重ね合う、そんな毎日なんか、
もう本当に飽き飽きしてる。
なのに、育ちの良さそうな透き通る肌と、
心地よい声、 長い黒髪に魅せられて、
彼女の優しい切れ長の瞳に惑わされて、
この密会を、辞められずにいる。
会社でいつも社長とベンツから出てくる彼女と目配せして。
野暮ったい、 子供のような駆け引きだと分かっていても、離れたり、時々近寄ってみたり。
俺らは社長となんかよりもつながってる、って思う為に、 何度も何度も駆け引きを辞めず。
もう辞めようよ、ってまだ言えてない。
貴女は、 挑む様な上目遣いで、最中に俺を見るから。
「まー君、 キテ。」って甘えた声で言うから。
俺は貴女を手に入れられない。
そういえば今日の貴女の腰には、 痕がある。
旦那さんに激しくされたのか、なんて嫉妬心が、ふつふつと沸くのを俺は気付かぬ振りをした。
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