黒子総受け短編集【黒子のバスケ】
第2章 壊れた少年を救う光は
きっと今、社会を生きる人達の中には、『中学が一番楽しい時期だった』と、そう胸を張って言える人も居るんだろう。
_____帝光中学校。
僕の出身はそこだ。
だけど……僕には、悪い思い出しか思い出せないんだ。
楽しかったと思っていた日々も、信じていた大切な人達も……
……全部、黒い闇が覆い隠して。
眩しい光を浚うようにして、僕をはめた少女が嘲笑するように____……
「ねぇ…黒子くん」
「はい、何ですか? 委員会の仕事だと聞きましたが…」
にこにこ
僕と同じく図書委員の彼女____霜北レミさんは、笑ったままだ。
僕が怪訝な面持ちで見つめていれば、あるものを取り出した______
____それは……カッター………
「ねぇ、黒子くん」
君、生意気だよ?
そう言った彼女は、自らの手首にカッターを当て……そのまま、引き下ろした。
「い…いやあああああぁぁぁっ!!!」
「っ…!?」
鮮血と彼女の悲鳴に、頭が真っ白になって、次第に血の気が引いていく。
そして。
「…………どういうことだ? テツヤ…」
「ひっ…くっ……く、ろこ…くんがっ…
ひっく…調子っ…のんなよ…って…」
涙ながらにご託を並べ訴えるレミさんに足元が崩れていくのを感じた___……
_____帝光中学校。
僕の出身はそこだ。
だけど……僕には、悪い思い出しか思い出せないんだ。
楽しかったと思っていた日々も、信じていた大切な人達も……
……全部、黒い闇が覆い隠して。
眩しい光を浚うようにして、僕をはめた少女が嘲笑するように____……
「ねぇ…黒子くん」
「はい、何ですか? 委員会の仕事だと聞きましたが…」
にこにこ
僕と同じく図書委員の彼女____霜北レミさんは、笑ったままだ。
僕が怪訝な面持ちで見つめていれば、あるものを取り出した______
____それは……カッター………
「ねぇ、黒子くん」
君、生意気だよ?
そう言った彼女は、自らの手首にカッターを当て……そのまま、引き下ろした。
「い…いやあああああぁぁぁっ!!!」
「っ…!?」
鮮血と彼女の悲鳴に、頭が真っ白になって、次第に血の気が引いていく。
そして。
「…………どういうことだ? テツヤ…」
「ひっ…くっ……く、ろこ…くんがっ…
ひっく…調子っ…のんなよ…って…」
涙ながらにご託を並べ訴えるレミさんに足元が崩れていくのを感じた___……