黒子総受け短編集【黒子のバスケ】
第2章 壊れた少年を救う光は
テツヤが痛みを感じなくなって二ヶ月が経った。
その頃には苛めもエスカレートしていき、最早手のつけようのないところまで来ていた。
そしてそれは、テツヤの精神状態にも同じことが言えた。
「今日は誰でしょうか……」
度重なる苛めに飽きたのか、キセキ達は一日ごと代わりばんこにテツヤを犯していた。
勿論、最初は抵抗した。
けれど、鈍った感覚から与えられる快楽にテツヤは「もういい」と諦めていた。
そして、放課後。
今日も彼は、部室でキセキに犯される。
「フフッ、今日は俺っスよ? 黒子…」
「…………きせくん」
バシッ!!
妖しく艶やかに笑う彼の名を呟けば、降り下ろされる拳。
「ハァ? アンタなんかに名前呼ばれたくないんスけど…」
「……すみません……」
「ああもういからヤらさろよ」
ぐちゅっ ぐちゃっ
接続部から響く卑猥な水音。
飛び散る精に、汚れていくテツヤの白い肌が映える。
「ぁっ…ぅぁ……ん……」
「……っイクッ…」
ドビュッ
勢いよく、テツヤの中に吐き出された黄瀬の精液。
「あ……うっあ……」
拙い喘ぎ声に、黄瀬はニヤリと口角をあげた。
しかし、その頬は引き吊ることになる。
「………っと…………」
「……はぁ?」
「………と……もっとぉ……
……き…せ……きせ、さん………」
テツヤはその細い両腕を伸ばしている。
しかしそれは、黄瀬に向けてでなく。
何もないはずの虚空にだった。
「っぁ…?」
ズクッ…
大きく鳴る鼓動に、何かを訴えかけるように締め付けられる胸。
よくよく黒子の身体を見てみれば、夥しい数のキスマークに歯形。
打撲傷に、拘束されたような痕。
…………そして、リストカットの痕……
違う。
胸が騒いだ。
違う、俺は……
俺は、俺が______?
自分のしたかったことは何だったのだろうか。
「……もっと……もっと……」
未だに空を掴もうとしている黒子の手を戯れに握った瞬間……
「………ごめ、んなさい…………」
漏れたのはその一言だった。
その頃には苛めもエスカレートしていき、最早手のつけようのないところまで来ていた。
そしてそれは、テツヤの精神状態にも同じことが言えた。
「今日は誰でしょうか……」
度重なる苛めに飽きたのか、キセキ達は一日ごと代わりばんこにテツヤを犯していた。
勿論、最初は抵抗した。
けれど、鈍った感覚から与えられる快楽にテツヤは「もういい」と諦めていた。
そして、放課後。
今日も彼は、部室でキセキに犯される。
「フフッ、今日は俺っスよ? 黒子…」
「…………きせくん」
バシッ!!
妖しく艶やかに笑う彼の名を呟けば、降り下ろされる拳。
「ハァ? アンタなんかに名前呼ばれたくないんスけど…」
「……すみません……」
「ああもういからヤらさろよ」
ぐちゅっ ぐちゃっ
接続部から響く卑猥な水音。
飛び散る精に、汚れていくテツヤの白い肌が映える。
「ぁっ…ぅぁ……ん……」
「……っイクッ…」
ドビュッ
勢いよく、テツヤの中に吐き出された黄瀬の精液。
「あ……うっあ……」
拙い喘ぎ声に、黄瀬はニヤリと口角をあげた。
しかし、その頬は引き吊ることになる。
「………っと…………」
「……はぁ?」
「………と……もっとぉ……
……き…せ……きせ、さん………」
テツヤはその細い両腕を伸ばしている。
しかしそれは、黄瀬に向けてでなく。
何もないはずの虚空にだった。
「っぁ…?」
ズクッ…
大きく鳴る鼓動に、何かを訴えかけるように締め付けられる胸。
よくよく黒子の身体を見てみれば、夥しい数のキスマークに歯形。
打撲傷に、拘束されたような痕。
…………そして、リストカットの痕……
違う。
胸が騒いだ。
違う、俺は……
俺は、俺が______?
自分のしたかったことは何だったのだろうか。
「……もっと……もっと……」
未だに空を掴もうとしている黒子の手を戯れに握った瞬間……
「………ごめ、んなさい…………」
漏れたのはその一言だった。