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黒子総受け短編集【黒子のバスケ】

第2章 壊れた少年を救う光は

今日は何の戯れか、テツヤは今、キセキの世代全員に犯されている。

休む暇もなく、ずっと。

「オイ黄瀬ェ…お前今日元気ないな?」
「……いや、何もないっスよ?」
「じゃあお前もシたらどうなんだよ?」
「……そっスね」

ビュルッ ビュクビュク

丁度赤司の精液が注ぎ終わって、代わりに黄瀬が黒子の上に乗った。

「………あ………」

今日は喘ぎ声一つも出さない彼は、自分の上に乗ったのが黄瀬と分かったその瞬間だけ、少し声を漏らした。

ズクッ…

(っ…またコレだ)

黄瀬は、以前黒子を抱いた日以来から、彼を抱くのを躊躇っていた。

理由は分からない。

けれど、彼を抱いている間、ときどき心が悲鳴を上げて、どうしようもなくなる時があるのだ。

だから、最近はあまり抱かなくなっていた。
黄瀬が担当の日には、ただ黒子の側に座って、彼がボーッとしているように、自身もボーッとしていた。
たまには戯れにキスなどをして。

その時、黒子が……

ほんの少し、ほんの少しだけ、安心したような顔をするのが……何故だろう。
たまらなく嬉しくなった。

「………入れるっスよ」

黒子にしか聞こえないように、囁く。
黒子は、安心したような顔を見せない。
無表情で、冷徹な。

氷のような眼差しを空に向けるだけ。


(……やっぱり嫌だ)


胸が痛い。

普段、黒子の側でボーッとしている時はそんないとないのに。
寧ろ、温かい…のに………


(……………嗚呼)


黄瀬はテツヤを激しく抱いた。
誰よりも激しく…熱く。

しかし、いつものように、穏やかじゃない。
穏やかなわけ、ないか。

(だって俺は…今、黒子を…)

そこまで考えて、黄瀬は思考を止めた。

コイツは裏切り者だ。

霜北レミを傷つけた人間……





……そう思えば、いつの間にか胸のつかえも取れていた。




その後も代わる代わる犯されたテツヤはその日以降………不登校になった。

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