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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

 その、コウヤの顔にもパワーリーフ(以下同文)が付いている。


「コウヤさーーん!! 顔についてる葉っぱを食べて!! 早く!!」


 球也はそう叫ぶと、自分の顔に付いた葉っぱを口に入れた。


 この葉っぱは、ソーヤが出した物。それを水の精霊が、水ごと二人に、吹き飛ばしたのだった。


 コウヤは葉っぱを素早く口に入れた。


「!!」


 その効果はすぐに出た。


「せいやっ!!」


 コウヤは丸太の様なクモの前足をわきに抱え、そこに足をかけた。


「プロレスなめんな!!」


 そう言わんばかりに、強引に足をへし折ってしまった。


「ギュワワワワーー」


 巨大グモは苦しみの雄叫びを上げる。


 赤いマントをなびかせ、莉子が両手にナイフを持って走ってくる。


 ジャンプしたと同時に、クモの目に切りつけた。


「元スケ番桃尻娘をなめちゃいけないよ」



 莉子もパワーリーフを口にしていた。



 どうやら、力だけでなく心も強くする効果があるらしい。


『ズズズンンンッ!!』


 巨大なものが崩れる音がし、微かに地面が揺れた。



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