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修練の鏡と精霊の大地

第4章 穴

 バンタリンの店の料理に、ブチブチがあったのだ。


 さすがに種族は違えど、二足歩行の動物を口にするには、二掴み程の勇気が必要になる。


「ちなみにあれを食えば、滋養強壮、精力増進、開運向上、金運上昇、恋愛祈願、頭脳明晰、体力持続、魔力増大、東大合格……」


 三人は武器を持ってブチブチに襲いかかった。


 以降、グロテスクな表現を必要と致しますので、一時物語を中断とさせて頂きます。



※この間、素敵なBGMをおかけになって、お待ちいただくことを、おすすめいたします。







 昼食を終えた一行は、さらに足を進めた。


「おっ!! やった、村だよあれ」


 コウヤが、先に見える石垣造りの塀を指して言った。


「あ、本当だ。結界のロープがある」


 球也が先走って一番に向かった。


「うわっ!!」と何かにつまずいたのか、球也は前に倒れた。


「ちょっとぉー!! 大丈夫ぅー!!」莉子が声をかけた。


「いってぇ〜!!」


 球也は足元を見た。


「うわっ!?」


 予想だにしないものが、足元にあった。


 地面から、色白の手首がつきだしていた。


「うわぁぁ!! 手だ手だ手だ手だぁー!!」


 球也は腰を落とし、後退りする。




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