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修練の鏡と精霊の大地

第4章 穴

 全員が下りてくると、それぞれ辺りを見渡す。


「あの顔野郎、ここまで掘ってきたんやろか?」球也がポツリと言った。


「たぶんな、どこから来たのか辿って行けば何かわかるかも?」


 コウヤはそう言うと、斧を入れているホルダーからナイフを出した。


「おい、これ返す」と、それを莉子に差し出した。


「ど〜うも」と莉子は笑ってそれを受け取った。


 所々、土が盛ってある。おそらく、ここまで穴を掘りながら進んできたのだろう。


 さらに、不自然な点もある。


 かなり奥だが、光が射し込んでおり、その部分だけがやたらと明るいのだ。


 何があるのかと、四人はそこまで歩き進む。


 掘るために脇に溜まったのだろう。土が、邪魔をして行く手をさまたげる。


 だが、土まみれになりながらも光が当たる場所まで突き進んだ。


「ちょっと!! あれ!!」と純化が指差した。


「なんだ!?」


「嘘でしょ……」


 そこはかなり開けており、その広さはまるで普通の遊園地ならスッポリ入るくらいの広さだ。



 さらに、その広さに合わせたように大きな穴が開いていた。



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