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修練の鏡と精霊の大地

第1章 黄昏時に出会して……

「そこまで見えてるんっ!?」


「言ったじゃろ!! わしは、この地で言う妖精なんじゃと」


「妖精だといろいろ見えるん!? なんか、妖精と言うか、妖怪に見えるんだけど……」


 球也にはタクノアンの存在が、まだ半信半疑だった。


「まあ、どんな扱いでもええわい。お前さん、わしに出会えたことはラッピーなんだぞ!!」


「……それ、ラッキーとハッピーを一緒にしたんだろ……ダサいよ。てか、じいさん本当は日本人だろ!! マジシャンだろ!!」


 球也に、そう言われて少しカチンときたのか、タクノアンは口を尖らせ、眉間にシワを寄せた。


「お前さん、全部手品だと思っとるようじゃな。じゃ、ここの精霊を見せれば信用するかな?」


「せいれい?」


 タクノアンは、その場でしゃがみこむと、そばにあった草に右手をかざす。


 球也は黙ってそれを見ていた。


 すると、タクノアンの右手から徐々に黄色い光が放たれた。


「えっ!?」



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