
修練の鏡と精霊の大地
第5章 他にも、まだいたかっ!?
「これで大丈夫だ。ケガはないか?」
バンダナの男はそう言うと、球也の手をとった。
「あ……すいません」
球也を手を引いてもらい、勢いで立ち上がった。その手は大きく、力強かった。
木の上から、男の仲間と見られる人物が下りてきた。
男一人、女二人がその場に加わった。
「なぁ、あんた、何をやったの?」と莉子が尋ねる。
男は刀を鞘に戻すと、動かなくなった怪物を指差して言った。
「さて……質問の前にひとつ言っておこう。誰が猿だと……で、問いに答えると、この怪獣は、プランツリと言って、肉食の植物なんだ。絶えず栄養を取り続け、急激なスピードで成長する」
「あんた、詳しいね」と莉子が怪訝な表情で言った。
「精霊ってやつに教えてもらったんだ。樹木の精霊にな」
「精霊!? うちの精霊のソーヤはそこまで教えてくれなかった」
球也は口を尖らせて言った。
「なんしか、こいつは地面で動いているやつに反応するらしいんだ。触手は下の方にあって上には届かないから、見つけたら木の上に逃げればいいんだよ」
「ちょっと……あんたの所の精霊ってすごい知ってるじゃないの!? うちのは広く浅くしかしらないのね」と莉子が言った。
バンダナの男はそう言うと、球也の手をとった。
「あ……すいません」
球也を手を引いてもらい、勢いで立ち上がった。その手は大きく、力強かった。
木の上から、男の仲間と見られる人物が下りてきた。
男一人、女二人がその場に加わった。
「なぁ、あんた、何をやったの?」と莉子が尋ねる。
男は刀を鞘に戻すと、動かなくなった怪物を指差して言った。
「さて……質問の前にひとつ言っておこう。誰が猿だと……で、問いに答えると、この怪獣は、プランツリと言って、肉食の植物なんだ。絶えず栄養を取り続け、急激なスピードで成長する」
「あんた、詳しいね」と莉子が怪訝な表情で言った。
「精霊ってやつに教えてもらったんだ。樹木の精霊にな」
「精霊!? うちの精霊のソーヤはそこまで教えてくれなかった」
球也は口を尖らせて言った。
「なんしか、こいつは地面で動いているやつに反応するらしいんだ。触手は下の方にあって上には届かないから、見つけたら木の上に逃げればいいんだよ」
「ちょっと……あんたの所の精霊ってすごい知ってるじゃないの!? うちのは広く浅くしかしらないのね」と莉子が言った。
