テキストサイズ

修練の鏡と精霊の大地

第5章 他にも、まだいたかっ!?

 バンダナの男の仲間と思われる、ド派手な女が話出した。


「それと、ここまで大きくなったらもう動けないらしいよ。ずっと止まってたら根が地中に埋まっていっちゃうんだって」


「そうなんだ!! じゃあ、動けるうちは危険じゃない?」莉子が目を丸くして言った。


 すると、それに答えるようにバンダナの男が口を出す。


「プランツリの動きを止めるために、小さな虫の大群がいるんだよ。虫たちは自分の命を犠牲にして、プランツリを根付かせるんだ」


「だから急に止まったんだ」球也は別世界の自然の驚異を感じた。


「あんたが腰を抜かしてた所は、ちょうど触手が届く位置にあった。だから思いきって切ったのさ」バンダナの男は莉子を指差して言った。


「助けてくれたことは、ありがとうと言うよ。でも、あんたのしゃべり方と態度、なんか気に入らない」


 莉子は突き刺すように睨み付ける。


「おーい、なにやってんだよ!!」そこに、コウヤと純化が近寄ってきた。


 莉子はフンと、鼻を鳴らす、


「このお方が私を助けて下さったの」と莉子は嫌そうに言った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ