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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

「なにっ!?」


 コウヤが弱っているブチブチに近寄った。


 頭に刺さっているのは間違いなく、奈美の持っている矢と同じものだ。


「一瞬の間で、的確にブチブチの眉間にヒットしてる。偶然ってことないよな」


 コウヤは刺さった矢の位置を確かめて、そう言った。


 やがて、ブチブチは息絶えた。


「勇樹のやつ、こんな凄い子を手放してよかったのか? あの子、あいつらとの間に何があったんだ?」


 一物の疑問を抱え、コウヤは四人の元に戻った。


 村の結界を越えると、まだ人々は健在だった。


 この村は無事だったようだ。


「よかった……やっと休める」


 球也は安堵の表情を浮かべてへたりこんだ。


「まず、宿を探しましょ。村の中を動くのはそれからね」と莉子が言った。


 村人に尋ねると、すぐ近くにホテルがあると聞き、五人はそのホテルに向かった。


 石造りの3階建てのホテル。


 部屋は狭いが、一晩寝るくらいなら、たいしたことはない。


 二人部屋と三人部屋を借り、もちろん男女別々に部屋に入る。



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